NISAを始めた人が次に知るべきは iDeCo だ。
iDeCoはNISAと違い、投資する前の段階で所得税・住民税が下がる。
年収600万円の会社員なら年間約9万円、30年で約270万円が節税できる。しかもそのお金は老後資金として運用されながら増え続ける。知らないと確実に損をする制度だ。
iDeCoとは何か【30秒でわかる仕組み】
iDeCo(イデコ)は「個人型確定拠出年金」の愛称だ。毎月一定額を自分で積み立て、選んだ投資信託などで運用し、60歳以降に受け取る老後資金の制度だ。
普通の投資と決定的に違うのは3つの節税ポイントがある点だ。
💡 iDeCoの3大節税
① 掛け金が全額所得控除→ 払った分だけ課税所得が減り、その年の税金が安くなる
② 運用中の利益が非課税→ NISAと同様、運用益に税金がかからない
③ 受け取り時も退職所得控除・公的年金等控除で優遇される
①の「掛け金が所得控除」という点がNISAにない最大の強みだ。掛け金を払うだけで、その年の所得税と住民税が自動的に下がる。言い換えれば「国が投資資金の一部を肩代わりしてくれる」ようなものだ。
年収別の節税額【数字で見る威力】
会社員(企業年金なし)の掛け金上限は月2.3万円(年27.6万円)だ。この掛け金でどれだけの節税になるかを年収別に示す。
💰 iDeCo掛け金(年27.6万円)による年間節税額の目安
NISAとiDeCoの違い【使い分けの基準】
NISAとiDeCoは同じ「非課税投資制度」でも、目的と特性が大きく違う。2つは競合ではなく、役割が異なる補完関係だ。
| 項目 | NISA | iDeCo |
|---|---|---|
| 目的 | 自由な資産形成 | 老後資金の積み立て |
| 節税のタイミング | 運用益のみ非課税 | 掛け金控除 + 運用益非課税 + 受取時優遇 |
| 引き出し | いつでも可能 | 原則60歳まで不可 |
| 年間上限(会社員) | 360万円 | 27.6万円 |
| 口座開設先 | 証券口座と同時開設可 | 別途iDeCo専用口座が必要 |
| 運用商品 | 幅広い投資信託・ETF | iDeCo専用商品のみ |
💡 使い分けの基準はシンプルだ。
「60歳まで絶対に使わない老後用資金」→ iDeCo(節税効果が最大)
「いつでも使える可能性がある資金」→ NISA(流動性がある)
まずNISAのつみたて投資枠を使い、余裕があればiDeCoを追加するのが基本的な順序だ。
職種別の掛け金上限【自分の上限を確認しよう】
iDeCoの掛け金上限は職種・勤務先の企業年金の有無によって変わる。まず自分がどの区分に当たるかを確認することが最初のステップだ。
| 職種・区分 | 月額上限 | 年間上限 |
|---|---|---|
| 自営業・フリーランス | 6.8万円 | 81.6万円 |
| 会社員(企業年金なし) | 2.3万円 | 27.6万円 |
| 会社員(企業型DC併用) | 2.0万円 | 24.0万円 |
| 会社員(DB・企業年金あり) | 1.2万円 | 14.4万円 |
| 公務員 | 1.2万円 | 14.4万円 |
| 専業主婦(夫) | 2.3万円 | 27.6万円 |
⚠️ 会社に企業型DC(企業型確定拠出年金)がある場合は、規約によってiDeCo併用できない会社もあった。2022年10月以降の法改正で多くの会社員がiDeCoを利用できるようになったが、勤務先の規約を事前に確認しておくと確実だ。
iDeCoのデメリットも正直に話す
iDeCoにはメリットが多い一方、知っておくべきデメリットもある。都合の悪い情報も含めて全部話す。
- 60歳まで引き出し不可:最大のデメリット。生活資金を iDeCo に入れすぎると詰む。余裕資金のみ入れること。
- 口座管理手数料がかかる:国民年金基金連合会への掛け金納付時に月105円、信託銀行への管理手数料として月66円。SBI証券・楽天証券なら口座管理手数料は無料(運用関連運営管理機関手数料0円)。
- 受け取り方に注意:一括受取(退職金扱い)か分割受取(年金扱い)かで税額が変わる。特に退職金と時期が重なると控除枠が小さくなる場合がある。
- 商品ラインナップが限られる:証券会社によって選べる商品が異なる。SBI証券・楽天証券はラインナップが豊富。
SBI証券・楽天証券でのiDeCo口座開設
iDeCoはNISAと同じ証券口座で申し込めるが、手続きは別途必要だ。会社員の場合は「事業主の証明書」が必要になる(勤務先の人事・総務部門に依頼する)。
- SBI証券のiDeCo:セレクトプランとオリジナルプランがある。セレクトプランは eMAXIS Slim シリーズを選べるため長期投資に最適。口座管理手数料0円。
- 楽天証券のiDeCo:楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)等も選択可能。楽天ユーザーなら馴染みやすい。口座管理手数料0円。
💡 iDeCo口座は証券会社ごとに選べる商品が違う。SBI証券のセレクトプランなら eMAXIS Slim 全世界株式(信託報酬0.05775%)を選べる。低コスト×節税のダブル効果を最大限活かすには SBI証券が最有力候補だ。
まとめ:NISAとiDeCoは「両輪」で使う
- iDeCoは掛け金が全額所得控除→ 払った年から税金が下がる。NISAにない強み。
- 年収600万・月2.3万円積立で年約9.7万円、30年で約291万円の節税(目安)
- 60歳まで引き出せないデメリットを理解した上で、余裕資金から始める
- 証券会社はSBI証券(セレクトプラン)か楽天証券が口座管理手数料0円でおすすめ
- まずNISAを満額使い、余力があればiDeCoを追加というのが基本的な順序
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⚠️ 本記事は情報提供を目的としています。iDeCoの節税額・掛け金上限・制度内容は2026年5月時点の情報に基づく概算です。税務上の判断は税理士等の専門家にご確認ください。投資判断は必ずご自身の責任のもとで行ってください。
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