筋トレも投資も、始めてすぐには何も変わらない。
体は変わらないし、資産も増えない。この「何も起きていないように見える期間」で、たぶん一番多くの人がやめる。
でも俺は、この期間に不安を感じなかった。根性があったわけじゃない。
先に知っていたからだ。
① 筋トレは最初の1ヶ月、無心でこなした
2019年9月に筋トレを始めた時、考えていたのは目標体重まで落とすことと、理想の身体に近づくことだけだった。
そして始める前に、ひとつ知っていたことがある。変化はすぐには見えないということだ。
これを事前に学習していたから、最初の1ヶ月は鏡も体重計もあまり気にせず、組んだメニューをこなすことだけに集中できた。「変わらないな」と焦る発想がそもそもなかった。
知らなければ「1ヶ月やったのに変わらない」と落ち込む。知っていれば「まだ1ヶ月だから当然」と思える。同じ状況でも、受け取り方がまるで違う。
② 決め手は「継続できる強度」でメニューを組んだこと
もうひとつ、始める時に決めていたことがある。いきなり高強度のメニューを組まなかったことだ。
継続することの大切さは学習で分かっていた。だから、頑張れば届く強度ではなく、自分が続けられる強度であえて組んだ。
気合いが入っている初日は、どうしてもハードなメニューを組みたくなる。でもそれをやると、たいてい2週間で潰れる。最初に手を抜いておくことが、結果的に一番効いた。
③ 少しずつ変化が出て、いい循環に入った
そうやって淡々と続けているうちに、少しずつ体重と体つきが変わってきた。
そこからは早かった。
大事なのは、この循環に入るまでの期間を耐えられるかどうかだけだったと思う。
④ 投資もまったく同じ構造だった
投資は投資信託から始めた。
資産が増えていると実感できたのは、2年を過ぎたあたりだった。それまでは評価額も伸び悩んでいて、正直「こんなものか」という時期が続いた。
でも、ここでも不安はなかった。理由は筋トレと同じで、先に知っていたからだ。
インデックス投資は、15年以上の長期で持てば過去に一度もマイナスになっていない。これを知っていたから、評価額が上下しても「そういうものだ」としか思わなかった。
むしろ下がった時は「安く買えている」と捉えていた。毎月同じ額を積み立てているので、価格が下がった月は多く買える。損をしているのではなく、仕込んでいる期間だと思っていた。
この考え方については「売らない」が最強の投資戦略で詳しく書いている。
投資も「少額から」で循環に入る
筋トレで「継続できる強度」から始めたのと同じで、投資も少額から始めて慣れていくのがいい。
- 続けられる強度で始める
- 体つきが変わる
- もっと良くしたくなる
- メニューを工夫し出す
- 無理のない額で始める
- 資産の増加・配当を経験する
- もっと増やしたくなる
- 銘柄や配分を考え出す
このいい循環に入れるかどうかが、継続、そして習慣化へのプロセスの鍵だと思っている。習慣化そのものについては筋トレが続く人は投資も続くにまとめた。
⑤ ただし「正しい方向」であることが絶対条件
ここまで「信じて続ければ成果は出る」と書いてきたが、大事な前提がある。
きちんと学習し、正しい方向に進んでいれば、の話だ。間違ったやり方で続けても、遠回りになるだけならまだいい。最悪の場合は大怪我につながる。これは筋トレも投資も変わらない。
では何を学べばいいのか。俺が「これは知っておいてよかった」と思うものを挙げる。
筋トレで知っておくべき3つ
💪 これを知らずに続けると危ない
投資で知っておくべき3つ
💰 これを知っていれば不安にならない
まとめ:不安の正体は「知らないこと」だった
振り返ってみると、俺が見えない期間を焦らず過ごせたのは、意志が強かったからではない。
- 筋トレは、変化がすぐ出ないと知っていたから1ヶ月無心でこなせた
- 投資は、長期ならマイナスにならないと知っていたから下落を怖がらなかった
- むしろ下がった時は「安く買える」と思えた
不安の多くは、知らないことから来ている。先に学んでおけば、同じ状況でも受け取り方が変わる。
そして正しい方向さえ確認できていれば、あとは続けるだけだ。続ける仕組みを作ってしまえばこちらのもので、それはもう習慣化した状態——エネルギーを使わなくても続く状態になっている。